大学や大学院留学の場合でも、現地人との壁を感じるという外国人学生は多くいます。ヨーロッパでは、外国人が特別ではない分、外国や外国人に興味のない現地人は少なくありません。

外国人が嫌いという訳でなくても、どうしても現地人は現地人同士での交流を好む傾向があるのです。

無理に現地語の環境に身を置く必要はない

多くの人と現地語で交流することで、留学という限られた時間を有意義に使いたいと考える人は多いと思います。

しかし、根性論や精神論を持ち出し、「辛くても苦しくても、現地語漬けの生活をしなければ語学は上達しない、留学した意味がない」等と思い詰める必要はありません。

日本語や日本文化に触れ、気分転換をすることで、「現地に滞在する期間は決まっているのだから」と改めて意識し、気持ちを切り替えることができます。

渡航前からホームシック対策をしておく

「外国人学生向けのサポートが充実している学校や日本人スタッフが在籍している学校を選ぶ」「一人暮らしを経験しておく、あるいは家族や友人から精神的自立を心掛ける」等、ホームシックを予防するために、留学先へ渡航する前にできることはあります。

留学に過度な期待を持たないこと

「充実した留学生活=留学当初から現地人の友達に囲まれ、日本人同士のような濃厚な付き合いをしている」という思い込みや、「短期間で目に見えるスピードで現地語を習得する」という無理のある目標設定は、「自分はダメな人間だ」「日本に帰った方がいいのではないか」と自分を追い詰める原因になります。

自分の設定した目標が非現実的だと理解した際に目標を変更することは、全く恥ずかしいことではありませんよ。

ABOUTこの記事をかいた人

神奈川県横浜市出身の30代の日本人女性です。2012年に、スウェーデン人男性と結婚し、スウェーデン南部へ移住しました。現在は、現地の大学で心理学と教育学を勉強しています。また、学業の傍ら、スウェーデン在住ライターとして、海外生活、留学、異文化理解、ヨーロッパと日本の教育などに関する記事を投稿しています。