日本、特に首都圏は交通網がかなり発達しているので、車を買わなくても十分生活できるという人は多いでしょう。しかし、カナダで生活するには車は必須。

カナダでも比較的南に位置する我が家でも、冬は体感気温がマイナス20度という凍りつきそうな寒さなので、外出の時は公共機関を使うよりも車の方が便利。さらに冬以外の季節でも、スーパーの商品一つ一つが大きく重いので、買い物に行くたびに車のありがたさを痛感します。

そこで今回は、カナダで車を安全に運転するために覚えておきたい交通ルールについて紹介します。

まずは基本!右側走行・赤信号での右折について

カナダの道路は、日本とは異なり右側走行となっています。また、実際に車に乗ってみると、運転席と助手席の位置、そしてウインカーとワイパーも日本と反対になっているので、慣れるまでに少し時間がかかるかもしれません。

特に交差点で左折や右折をした後に、誤って左車線に進入すると大きな事故の元になるので注意が必要です。

また、筆者がカナダに来て驚いた日本と大きく異なる交通ルールとしては、赤信号でも車は右折することができるという点が挙げられます。

カナダに到着した初日、主人の同僚が空港まで迎えに来てくれたのですが、そのとき赤信号だったにも関わらず青信号かのように普通に右折したため、主人と2人でヒヤッとした記憶があります。

しかし、これは交通ルール無視ではなく、全く問題ない運転。カナダでは右折手前で一時停止し、左右をしっかり確認して歩行者もいないことをチェックしたあとであれば、右折することが可能なのです。

ただし、ケベック州全土では安全確認したとしても赤信号で右折することは許されていませんし、ケベック州以外でも赤信号時の右折を禁止する標識を設置しているところもあります。特に走り慣れていない場所を運転する際は、しっかりと注意しましょう。

スクールバスが停まったらすべて停車!ストリートカーも注意しよう

赤信号時の右折可能以外にも筆者が驚いたルールとしては、スクールバスの停車中や降車中は、周辺すべての車が停まらなければならないというものも挙げられます。

筆者の家近くには学校あり、午後2,3時ごろにはスクールバスが頻繁に通るのですが、スクールバス停車中は、後続車が停車して誰も追い抜かないだけでなく、スクールバスの反対車線を走る車もスクールバスの手前で停まってバスの出発をじっと待っています。

これは、バスを降りた子供たちが急に飛び出して事故につながるのを防ぐため。このルールを破ると、最大で2000ドルほどの罰金が科される可能性があるので、スクールバスを見つけたらいつでも停止できるよう、スピードを落として走行するようにしましょう。

また、都市部でよくあるストリートカー(路面電車)も注意が必要です。ストリートカーが乗客を乗降させるために停車している間は、同じ車線も反対車線も右側から追い越すのはNGです。

ライトは日中でも点灯させること!

カナダでは、事故防止の観点から、日中でも晴れた日でもライトをつけなければなりません。近年は日本でも同様の取り組みをしている企業が多くありますが、カナダでは一般市民にも義務付けられているので、忘れずにライトをつけてから運転するようにしましょう。