毎週のように自宅に友人たちを招いてホームパーティーをするフランス人たち。天気のいい日にはみんなで何か食べるものや飲み物を持ち寄って、公園や広場でピクニックをします。

私ももう何度となくお呼ばれし参加してきました。その度にフランス人たちからの無言のプレッシャー、または直接オーダーを受け期待される日本食。

今回は日本食をフランス人たちに振る舞いたい時、彼らが喜ぶポイントを踏まえたメニューをご紹介していきます。

肉さえあればいい!

フランス人たちはとにかく肉食です。スーパーの精肉売り場には豚牛鶏以外にもカモ、うさぎ、七面鳥と色々の種類のお肉が売られています。

日本食を振る舞おうと思った時に寿司を考えると刺身が必要になって来ますが、こちらでは薄いサーモンの切れ端でもお肉の倍以上のお値段です。

そしてお米を炊くのも一苦労、お酢や海苔など日本食材を揃えるのにも一苦労。と労力とお金を費やした結果、反応がいまいちだったりした日には立ち直れません。

それが肉類を使った料理となると、どの世代のフランス人も喜んで食べてくれます。60代以降のフランス人たちもお肉をどんどん食べます。お肉よりも日本酒の方が胃もたれがする、と言われたぐらいです。

お肉を照り焼きソースで炒めたり、お醤油で下味をつけて揚げるだけでも和食だ!と喜んでくれます。

唐揚げはもう万人ウケする、と言い切れます。続いてとんかつ、時間はかかりますが豚の角煮や焼き鳥なんかもハズレなしに大好評です。

抹茶さえあればいい!

抹茶デザート

パリでは日本食品を取り扱うスーパーや日本人のパティシエのお店もたくさんあります。そこで決まって並んでいるのが抹茶のスイーツです。

日本食のカフェやレストランもどこに行っても抹茶味のスイーツばかりです。フランス人も抹茶味には飽きているだろう、と思うのですがそんなことはありません。

とりあえず抹茶味のスイーツを用意しておくと間違いなくマッチャ!と言いながら喜んで食べてくれます。もし手作りスイーツを用意する場合は少し甘すぎたかな、とこちらが感じるぐらいで彼らにとっては控えめな甘さになります。

ソースさえあればいい!

日本人にとっての出汁の存在は、フランス人にとってはソースなのではないでしょうか。それぐらいソースに重きを置きます。