フランスの出生率は2.01人と出生率がヨーロッパの中でも一番高い数値です。今回はフランス人の子育て方法を日本と比較しながらお伝えしていきます。

ベビーシッターさんは当たり前!

まず一番にフランス人の子育てを語るに当たって日本との違いはベビーシッターさんの利用頻度です。日本でもベビーシッターさんを頼むシステムが増えましたがまだまだその頻度はフランスとは比べ物になりません。

例えば、私の同僚は月曜から金曜日、平日はいつもベビーシッターさんに子供の学校送迎、そしてお風呂入れから晩御飯を食べさすまで頼んでいます。

同僚が仕事後に帰宅する時間にはもう子供はベッドに入っており、寝る前に本の読み聞かせをし、学校からの連絡ノートをチェックするのみだそうです。

またある友人はバカンスに夫と二人で出かけるため5日間丸々子供、それも1歳足らずのまだまだ赤ちゃんを預けていました。

もちろん、彼女たちは一例に過ぎず個人差はあると思いますが、それでもフランスではベビーシッターさんが子供の面倒を見ることはかなり定着しています。平日は両親ともに外で働き、その分週末はゆっくりと家族の時間を持つのが典型的です。

口コミでベビーシッターさんを探す人もいればベビーシッターのリクルート会社に登録しているベビーシッターさんを頼む人もいます。

リクルート会社に登録しているベビーシッターさんは英語が堪能だったり、楽器を演奏できたりと子供の面倒を見るだけでなく、それぞれプラスアルファの強みがあります。

そのため、親たちは自分の子供に習わせたい事に長けているベビーシッターを探し、面倒を見てもらっている間に英語や楽器などを子供に教えてもらうことも可能です。

ベッドだけじゃなくて寝室も別々!

この点も海外の教育事情を語る上で有名なので、もうご存知の方も多いのではないでしょうか。川の字になって親子揃って寝る、ということはフランスではあり得ません。

子供は子供のベッドがあります。そしてベッドだけでなく寝室ももちろん別けられています。赤ちゃんの時から寝室は別々なので、子供たちもそれが当たり前で慣れています。

寝る場所は別でも食事は同じものを!

前述したように赤ちゃんの時から親とは別々の部屋で眠るフランスの子供たちですが食事をなるとまた別です。

フランスでは大人も子供も同じものを食べます。例えば、レストランに行っても日本のようにお子様ランチやお子様メニューというのはありません。

子供がこの食材を食べられないから、それを除けて調理してくれないか?とか、コース料理は大人のみで子供はメイン料理のみ、といった風にオーダーします。