田舎で生まれ育ち、高卒とともに上京し社会人の10年を東京で過ごした筆者です。

今回は、ご近所づきあいのいいところと悪いところについてお話します。田舎と都会の暮らしを両方経験した筆者ですが、はっきりどちらがいい・悪いとは言い切れないのが現実です。

都会に暮らしていてご近所づきあいがイメージできない人や、田舎でご近所づきあいが当たり前になっている人に、互いの生活を想像しながら読んでいただきたいです。

東京で一人暮らしをすると、ご近所づきあいがなくなる

東京から帰省すると「東京ってご近所づきあいがないんでしょ」と聞かれることがたまにあります。

東京とはいえ、持ち家が東京にあればご近所づきあいもあると思いますが、東京で一人暮らしとなると、隣の部屋にどんな人が住んでいるかなんてことさえ知りませんでした。

周りには、自分と同じように隣人には会ったこともないという人も珍しくはないし、みんな他人行儀で同じマンションやアパート内でも挨拶すらしない住人も少なくありません。同じ空間をシェアしていても、赤の他人として干渉しないように暮らすのが当たり前でした。

同じ建物内に住んでいても「他人」なのですから、街へ出ればもっと他人だらけです。

10年も東京で暮らしていても、街中で顔見知りに出会うことはほぼありません。よく言えば「知り合いの目を気にせず出歩ける」といえますね。

「他人」と暮らすのが当たり前な東京生活ではありますが、ご近所づきあいがないことで起きるトラブルも多くあると耳にします。

ご近所づきあいがないことで起こる隣人トラブル

極端な例ですが、ニュースでも取り上げられる「騒音」「子供の声」などが原因で起こる隣人トラブルは、コミュニケーションをとることで防げるものも多いのではないでしょうか。

夜中に音楽を聞いていて「ちょっと静かにできる?」と、知っている人にいわれたら「次からは気をつけるよ」と歩み寄れるはずですよね。なのに、赤の他人から言われると腹が立って暴力に発展してしまうケースが多いように思います。

田舎でのご近所づきあいは、正直言って面倒くさいことが多いです。

  • 「義理」で知らない人の葬式や結婚式に出席しなければならない
  • 貰いものはモノで返す
  • 「お返し」の無限ループ
  • 平日の昼間に出歩くと「あの人は仕事してない」と思われる
  • 男女交際、結婚話、家を買ったなどのウワサは地域中に広まる
  • 買い物に出かけると必ず見知った顔に出会う

親や地域のつながりは自分にはどうにもできないため、面倒だと思っていても逃げられないのが田舎のご近所づきあいです。