何も習得せずに帰国した留学経験者も少なくないという現実

留学=ただのお遊びという偏見が増長されてしまう背景には、以下のような留学生活を送って帰国した人も少なくないという事情があります。

• 語学学校の授業時間外に自主的に勉強をしなかった

• 他の日本人留学生とのみ行動を共にし、現地人や他国の留学生と交流しなかった

• 自由時間の殆どを日本語のウェブサイトを閲覧したり、日本語の動画を視聴する等をして過ごしていた

• 現地で出会った恋人と学業に支障の出るような交際をしていた

自己啓発を目的とした海外での長期滞在

日本社会では、いわゆる自分探しのためにお金や時間を投資する人に対して、「いい年をして夢みたいなことを言っている」「ただの現実逃避では?」等と冷ややかな視線が向けられがちです。

そのため、自己啓発を目的とした留学に関しても、「意味がない」と一蹴されてしまう風潮があります。

確かに、留学さえすれば誰でも自動的に人間的成長や視野の拡大を実現できる訳ではありません。

しかし、「異国の言葉や文化を学ぶ中で自分自身と向き合いたい」「新しい価値観や多様な生き方に触れてみたい」等、何かしら目的意識を持ち、主体的に考えて行動することで、留学生活が帰国後の自分の人生に好影響を与える可能性は十分にあると言えます。

留学経験を何らかの形で社会に還元する

より多くの留学経験者が、海外生活で得た自身の経験をブログや留学支援サイト上等で他者に向けて発信する、留学を通じて培った主体性や行動力、自己肯定感を生かして帰国後も様々な事に挑戦する等、それぞれ自分に合った方法で留学経験を社会に還元することで、留学に対する偏見を減らすことができるのではないでしょうか。

ABOUTこの記事をかいた人

近藤万祐子

神奈川県横浜市出身の30代の日本人女性です。2012年に、スウェーデン人男性と結婚し、スウェーデン南部へ移住しました。現在は、現地の大学で心理学と教育学を勉強しています。また、学業の傍ら、スウェーデン在住ライターとして、海外生活、留学、異文化理解、ヨーロッパと日本の教育などに関する記事を投稿しています。