日本でも3人に1人は飼っていると言われるペットの中でも一番の人気はやっぱり犬。
イギリスでも犬を飼っている人は2人に1人と言われ、あちこちにお散歩している方はもちろん一緒にカフェでのんびり過ごしたり、海外旅行まで一緒に過ごす犬好きさんがたくさんいます。
今回は世界でも動物愛護先進国として知られるイギリスのペット事情と100年もの歴史を誇る慈善団体Dog Trustをご紹介します。
イギリスはペット大国!
1882年に世界で初めて動物虐待防止法を制定したイギリスでは、ペットを飼育する上での法令が70以上、人口の46%が何らかのペットを飼っているというデータがあり、まさに動物愛護先進国。
犬においては街のいたるところに犬専用のショップやおもちゃ売り場、マーケットにはペット専用のおやつを売るお店が見られ、また通りには犬の糞用のゴミ箱もあちこちに設置。
そういった日常に普通に見られるペット用施設や設備の数からも愛犬家人口の多さを垣間見れます。
猫派のお家には大抵ドアにキャットフラップ(猫用ドア)がつけてあり、猫が出たり入ったり。政府から義務付けられたマイクロチップの情報をドアのシステムに登録しておけば、よその猫が入り込むこともありません。
そんなイギリスでは、街には捨て犬や捨て猫を見ることはあまりありません。それにはこんな事情があります。
ドッグトラストという存在

イギリスで犬を飼うときには、ブリーダーからもしくは友人や知人から譲り受けるという方法のほかに、チャリティー団体から引き取る、という方法が取られます。
イギリスにはさまざまな動物保護を目的とするチャリティー団体がありますが、その中でもよく知られるのがイギリス最大の犬の保護施設Dog Trust(ドッグトラスト)。
ドッグトラストでは何らかの事情で捨てられたり飼えなくなった犬、虐待を受けていた犬を保護し、心と体の傷を癒し、ときにはトレーニングを経て新しい飼い主と引き合わせ、犬たちに第2の人生を与えるべく活動する慈善団体。
すべての運営費は政府からの資金は受けずスポンサーと一般からの寄付で成り立っているのです。
このような動物保護団体にはさまざまな種類があり、中には犬や猫だけでなく怪我をしたキツネやハリネズミの姿を見かける施設も。
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